後輩くん「今日はスタッフ少なかったので疲れました。入社1年目の時みたいな疲労感があります。したろうさんはなんであの状況でも周りが見えるんですか?」
おいおい、、、嬉しいことを言うじゃないか。
酒でも奢ってほしいのか?ん?
冗談はさておき、この後輩くんの発言に僕は感心したのである。
なぜなら、「仕事が忙しかったけど頑張ったからヨシ!」ではなく「忙しい中でいかに立ち振る舞うべきか?」を意識してくれていたからである。
まだ後輩くんの立場でそこまで意識する必要はないが、ケツ、いや鉄は熱いうちに打て!とも言うので不肖したろう、誠心誠意お答えします!
(もしかしたら嬉しくて鼻息が荒かったかも...)
周りが見える。とは何か?
僕は「状況を正確に把握して指示を出せる。」ってことだと考える。
患者の状況、スタッフの配置、次に何が起こるかの想定、このあたりを意識してれば何となく「見える」気がする。
その上で誰が何をするのが効率的なのか?を考えて指示を出せるようにしておく。
あとは、トラブル(穿刺ミスや急変など)を常に頭に置いておく。急変時は大きな声で指示を出すべし。人は大きな声で指示を出すとけっこう言うことを聞いてくれるものである。
その他トラブルに対しては、その人で解決できるのか否かを素早く判断して対応を決める。
そのためにも普段から個々の能力や性格を把握する努力は必要。
そして物音にも注意しておく。物音の中にはトラブルの気配が隠れていることがある。
経験の浅いスタッフの場合、起こりうるミスを想定し動きに注意しておくことも必要。
起こりうるミスを見逃すのは上の立場の人間のミス。
まぁここまでいろいろ言ったけど、年数を積めば見えること、できる事は増えるから慌てなくてもいいよ。でも今からそれを考えて仕事をするのはとても重要だしキミの成長につながると思うよ。
と、したろうは得意満面に語ったのであった。